20XX年12月26日
数時間経ち、息子と夫が塾から帰宅した。
夫は開口一番、
「はぁ?なんで夕飯作ってないの?!」
と言って、キッチンへ向かった。
そして、ボールやらまな板やら、包丁、せいろ、網ざる、フライパン、鍋、圧力鍋。。。!!
キッチンにある、ありとあらゆると言っていいほどの調理器具を出して、
ガンガンバンバン!!
と大きな音を出しながら、調理を始めたのだ。
大きな音に、不快感が募る。
なんで怒ってんの、、
自分だって、今日どうするか分担をちゃんと話してもこなかったんだから、否はあるでしょ。。
と内心思っていたが、それを言っても更に怒らせるだけ。
私は我慢して、沈黙のまま勉強し続けていた。
すると、息子が「おなかすいた。。」と横で言った。
確かに。
塾行って、お腹すいたよね。ごめんね。
その瞬間、私の心中では、
・息子は貝は食べない。
・アナゴは食べるかもしれないけど、後から出しても、皆でつつく感じで食べればいいだろう。
↓
取り急ぎ!
昨夜のカレーが残っているから、それをあげよう! テッテレー
私は息子に聞く。
「昨日のカレー食べる?」
息子「うん!食べるー」
私は速攻、レンジでカレーをチンして、息子に与えた。
すると、夫が激怒。
「おい!俺が今一生懸命作ってるのに、何食べさせてんだよ!」
と怒鳴った。
私「息子は貝は食べないし、アナゴは後で出しても、みんなでつついて食べれるでしょ。
お腹空いてるんだから、カレーをあげてもいいと思うけど。」
夫はもうそれ以上は無言で、料理を続けた。
その後、出来上がった貝とアナゴを、家族で食べた。
息子はやはり貝には口をつけず、アナゴはつついて少し食べていた。
夫はもう一言も喋らず、だんまりを続けている。
重たい雰囲気で、夕飯は終わった。
さて、お皿洗いはいつだって私の担当である。
夫は、食べかすや油汚れ、または洗剤の泡などが残ったまま、食器かごに入れてしまい、洗ったことにしてしまうのだ。
目が悪くもないのだが、なんというか、気にならないらしいのだ。
結婚当時から私はそれが嫌で、これまで何度も夫に伝えてきたが、一向に直らないので、匙を投げた私が皿洗いを担うことにしている。
私はお皿洗いをするために、キッチンに行った。
すると、、、、
あふれんばかりの調理器具が、流しいっぱいに置いてある。
散乱。
まさに、散乱しているとしか言いようがない状態だった。
さすがに、無理だ。。。我慢の限界。
ぷっちーん!!
切れた私は夫に言い放った。
「ちょっと!!ありえない!!!なんで、こんな状態なの?!
こんなに調理器具使う必要あった?
要領悪いんじゃない!」
・・・・・・・・・・・・・しーん。
リビングのソファで休んでいた夫は、そのまま黙っていた。
後に夫が言った「そのときに、心のガラスがパリンと割れた」のは、この瞬間だったそうだ。
※PR
人の心のガラスも直せるといいのにね。。↓
コメント