愛しさと切なさと心強さと

20XX年2月8日

夜、息子が寝る前にYouTubeを見ていたことが、夫の逆鱗に触れた。

息子が視聴できる時間を一日30分と定められることになった。

そのことで、息子はベッドでシクシクと声を押し殺して泣いていた。

息子「もう色々楽しみがなくなって、頑張れない。

もう勉強したくない。

受験しない。。」

完全に気持ちが折れている様子だ。

私は息子に、受験は無理しなくていいし、他の道も沢山あることを話し、決めるのは自分だと言った。

私「あなたが幸せになるために、全力でサポートするし、それが受験でなくても構わない」

すると、隣室で私達の会話を盗み聞きしていた夫から、沢山のメール届いた。

「息子を尊重したり、委ねたりして、理解ある親のつもりかもしれないけど、モチベーションを保つようにして。

決めて良い、自由にしていい、は聞こえはいいけど無責任

二年間の覚悟あるの?

俺の厳しさから、息子の壊れそうな心を守ってるつもりなのかもしれないけど、息子の心に迷いを生んでいるんだよ。

表面的な取り繕いにしか見えない。

一人で全部やるつもりでしっかり考えて発言して。

好きな事していいよって言うけど、今それを見つけてあげられる自信でもあるの?」

以上の長文。。

私からすれば、無責任はそっちでしょ、息子の心が完全に折れているけど、それに対しては何もなし?パパの理想を息子に押し付けないでよ。

大体、息子がやりたいことを、私に「見つけてあげられる自信あるの?」って、どーゆーことよ。

んなもん、自分で見つけるものだし、親がこれにしたらー?とでも言うんですか?

とまぁ、、、延々に言い返したいことは山ほどあるが、それを我慢する。

ただの水掛け論になるだけだ。

さらに夫からのメール。

「ふと思うんだけど、ママは夫婦を続けたいんだよね。

それなら自分でパパを説得してみたら?

他人を挟んでるうちはパパ無理よ」

ハ?説得?

そーゆーとこなんだよね、、話し合いが出来ないというのは。。

歩み寄ろうという気持ちが何もない人とは、そもそも話し合いが出来ないのだ。

これまでの結婚12年間の中で、怒りや悲しみやイライラや苦痛も、何もかも味わい、離婚したい。。と思う瞬間なんて、それこそ沢山あった。

それでも可愛い息子がいて、楽しい思い出もあって、やっぱり家族を続ける努力をしようと何度も思い直して生きてきた。

夫の言葉からは、今の状況を乗り越えようとする意思は全く感じられない。

息子のことはどうでもいいのだろうか。

息子は家族で仲良く生きていきたいのだ。

私も同じで、関係を修復したい話は何度も伝えている。

家族の言葉や気持ちよりも、余りにも強い、夫の「離婚したい」気持ち

自分の両親や私の両親兄弟も、皆が夫を説得しているのに止まらない夫の気持ち。

夫の「離婚したい」という気持ちだけを尊重しようとする行動。

あまりにも理解が出来ない

ベッドで泣いている息子と話をしながらも、その間、私の携帯電話には夫からのメールが入り続けた。

息子は気持ちが落ち着いてきたようだが、眠たくないと言う。

私はその時に読んでいた本に出てくる佐藤可士和さんの話をしたり、友人のアーティストさんの話など、世の中には色々な職業があることを話した。

息子は突然、

「もう一つ、悲しいことがある」

と言った。

パパとママが仲良くしてほしい。

と言って、また声を押し殺して泣き出した。

夫はずっと、隣室で耳をそばだてている。

夫「なんで泣いてるの?」

隣室から夫が聞いてくる。

私が息子の言葉を伝えようとすると、横にいる息子が小声で言った。

「ママが怒られちゃうから言わないで」

私は、ママは大丈夫だよと言って、夫に息子の想いを伝えた。

伝えるべきだと思った。

すると夫は、

それはちょっと、パパは難しい」と言った。

その言葉は、更に息子を悲しませることになってしまって、私も悲しかった。

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