20XX年7月19日
明日は、息子を連れて児相(児童相談所)に行かなくてはならなかった。
7月10日の例の件について、私が電話で児童相談所に相談した際、「夫が小学生の息子を公園に連れ出し、夜中まで大人(夫とMさん)は横で酒を飲んでいた」という事実は「虐待」にあたると説明を受け、「夫に注意をする」という名目で、夫は児相に呼び出された。
7/10の例の事件↓
が、「その後に夫と自宅で口論になったことは、息子の前だった為、面前DVにあたる」という点において、私にも非があり、児相に呼ばれて注意されることとなった。
また、息子からその時の話を詳しく聞きたいという理由で、息子も児相に呼び出されることになった。
つまり家族3人ともが、別々に児相で話をしなくてはならなくなったが、夫は別日に設定されており、私と息子は一緒に児童相談所に行くことになっていた。
児相では、私と息子は別々に30分ずつ話をすることになっていた。
明日一緒に児相に行くことを伝えるため、私から息子に話をしなくてはならなかった。
ただでさえ、私が息子に話しかけると、夫が割り込んきて邪魔をしてくる日々なのだ。
どうやって息子と二人っきりで話をすることが出来るのか。
息子と二人で話すために、息子を廊下に呼んだ。
私「この前、パパ達と夜中まで公園にいたじゃない?
そのことだけど、夜中まで親が子供を公園に連れ出すことは、良くないことなの。
しかもパパとMさんはお酒飲んでいて酔っぱらっていたでしょ?
それは、親として良くないことで、子どもの相談センター(児相のことだが、息子にはこういう言い方をした)という機関が、パパとMさんに注意することになったの。
で、あなたは勿論悪くないんだけど、子どもの相談センター(児相)が、その時の話を詳しく聞きたいって言ってるから、明日一緒に行ってくれない?」
息子は嫌がった。
小学校6年生の男子だ。
面倒に思っただろうし、その異様な状況にも気づいていて、不安に感じているようだった。
私「そっか。。嫌なら、無理して行かなくてもいいけど、、、」
私は、どうしたらいいか考えようとした。
すると息子は、困っている私の様子を察したのか、「いいよ、行くよ」と言ってくれた。
そしてリビングに戻った息子は、夫にすぐにこう言ったのだった。
息子「明日、ママと児相に行ってくる」
夫「え?そうなんだ。めんどくせーな。」
息子「うん」
私は廊下から夫と息子の二人の会話を聞いて、その瞬間、察した。
例の件からもう10日も経っているのだ。
朝から晩まで私が仕事に出て不在にしている間、きっと夫は息子に色々話をしていたのだ、あることないことも。
なぜなら、私は息子に児相のことを「子どもの相談センター」と濁して説明したのに、息子は夫にサラリと「児相に行ってくる」とハッキリ言ったのだ。
夫は、私が児相に相談したことで、夫とMさんが要注意人物とされたことに怒りを感じて、息子には「私が悪い」というような言い方で話したのだろう。
息子の言い方から、明らかに、夫よりも私に対して非難している態度が感じ取れたのだった。
明らかに非がある夫(とMさん)ではなく、なんなら被害者である私を非難するのは違うのでは?という悔しい思いは、ついに口から出ることはなかった。
今何を言っても、息子は夫の味方をするような気がしたからだ。
夫とMさんに制裁を科したい、それを強く願った。
翌日、夕方に私は会社を早退し、息子と一緒に児相に出向いた。
まず息子が個室に通された。
それぞれ30分ずつくらいと聞いていたが、1時間近く経ち、ようやく息子が個室から出てきた。
次に呼ばれた私は、緊張しながら個室に入った。
児相の相談員の女性は、「息子くんには、親にも開示しないという前提で話を聞いたので、母親である貴方にも一切、息子くんからの話はお伝え出来ません」と言われた。
その上で、例の件についての概要を聞かれ、帰宅後に夫と私が口論になったことについて、「面前DV」だと注意を受けた。
もちろん私としては納得はいかなかった。
私は夫のようにテキーラを飲んで酔っ払っていたわけではないので、極めて冷静に、「夜中まで子供を公園に連れ出して、自分達はお酒を飲んでいるなんて、ありえないことだよ」と伝え、「今は息子がいるから、明日二人で話そう」と言った。
それに対して、酔っぱらった夫がつっかかってきただけで、私が注意を受けることは納得がいかないという意見を、児相の相談員にお伝えした。
相談員からは、「その気持ちもわからなくはないが、結局は、息子の面前で口論になったのであれば、面前DVであることには変わらないので注意をせざるを得ない」というようなことを言われた。
そう言われて、それ以上、この相談員の方と話しても仕方ないと思った。
彼女は仕事上、注意すべき事実がわかったから注意する、という業務を全うするだけなのだ。
きっと、別日に設定されている夫に対しても、同様に「注意する」だけなのだろう。
私の苦痛や悩みの相談にのってくれるわけでもないし、夫の暴走を止めてくれるようなこともない。
夫のことをずっと解決できず、かつ、誰に相談していいかもわからない、ずっと暗闇のトンネルを歩いている気分だった私には、この公的機関が、もしかしたら夫の暴走を止めてくれるのではないかと、淡い期待を寄せていたのかもしれない。
この人は何もしてくれない、とわかった瞬間の絶望感は忘れられない。
私と息子は、自宅に帰った。
帰宅するなり、夫は息子に「どうだった?」と話しかけた。
夫「男の人?女の人だった?」
息子「女の人。おばさん」
夫「何か色々聞いてくる感じ?」
息子「うん。質問されて、それに答えるだけ。思ってること、何でも言って、って言われた。」
夫「そんな、今日初めて会ったババァなんかに、思ってることなんか言うわけないよなー!」
息子「え?うん、そうだよね。」
ほんと夫は終わってる。
まず、言葉の悪さも目に余る。
そして、息子のことをもっと考えてほしい。
今の異常事態についての苦しみを、息子は親にも話せずに苦しんでいると思う。
私も、児相の相談員さんの親身な感じの無さには落胆したものの、やっぱり、息子が相談できそうだと思った場合には、その人に相談してほしいのだ。
話すだけで気持ちが軽くなるし、第三者の視点で息子の悩みを聞いてくれる人がいたらいいとずっと思っていた。
もちろん、本来は親である自分がそういう存在になりたい。
でも、この家庭環境では、私も、息子の苦しみの原因の一環になっているから、その存在にはなり得ないと思っている。
今回の相談員さんではなかったとしても、そういう人が息子の前に現れてほしい。
今はそう願っている。
だから、夫が頭ごなしに「今日初めてあった人に、心に内を話さないのが当たり前」というような言い方を、息子にして欲しくなかったのだ。
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