20XX年2月22日
夜遅く22時を過ぎた頃、夫は一人外出し、朝方5時に帰宅した。
酔っ払って帰宅し、いびきをかいて寝ている。
今日は息子のサッカーの試合の日である。
我が家は車を持っていないので、息子はお友達の車に一緒に乗せてもらって、先に試合会場に出発した。
私もその後、試合を見に出かけた。
試合会場につくと、数名のママ友に出会い、一緒に試合を見ていた。
夫の姿は見えなかったが、今朝は酔っぱらっていたし、まだ寝ているのだろうと思い、かえって、顔を合わせなくて済むのは有難かった。
私やママ友達が見ている場所から離れたベンチで、一人ぽつんとMさんが座っているのが見えた。
いつもは、ママパパ達のグループの中心にいるタイプの女性なので、一人で黙ってベンチに座っているのは珍しいなと思ったが、私とは少しイザコザがあったので、Mさんと接触しなくて済むことも、かえって有難かった。
↓イザコザ
しかし、そんな様子のMさんのことを、他のママも気になったようで、
「今日、Mさんどうしたのかな?
あっちに一人でいるけど。」
と、他のママ達に聞いた。
「あー、Mさんね。
今日、二日酔いなんだって!笑
朝まで飲んでたらしいよ!」
その内の一人のママがそう返事したのを聞き、私は察した。
夫もそろって、二日酔いなのは偶然ではない。
朝まで、夫とMさんは一緒に飲んでいたのだろう。
なんとなく、遠目にMさんのことを見ていた。
すると、ひょこっと後ろから、夫が現れた。
手にはコーヒーなのか、何か飲み物を持っており、それをMさんに手渡した。
夫は二日酔いのMさんに寄り添い、甲斐甲斐しくドリンクを渡したりと労わっていたのだ。
遠目から見て、夫婦としか思えない彼らの姿を見て、他のママ達は見て見ぬフリをした。
こんなにも屈辱的で、恥ずかしい出来事は、過去に経験したことがなかった。
腹ただしくて、恥ずかしくて、惨めで、穴があったら入りたい。
私も辱めを受けているが、息子だって同じだ。
夫と他のママ友が朝まで飲んで、息子達の試合中には、二人で夫婦のように寄り添っているのだ。
誰が見ても異常であり、他の保護者達は気づいていながら見て見ぬフリ。
私は息子の試合だけは最後まで観戦し、終わったと同時に一人で帰宅した。
それ以上、その場にいられなかったのだ。
そこまで私は強くなかった。
夫のことも、Mさんのことも、到底許せるはずがなかった。
しかし、この思いをどうしたいいのかわからず、ただただ悲しい気持ちで過ごすしかなかった。
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