20XX年2月23日
話し合いが始まってから数時間経ち、昼頃になった。
自宅のリビングで行われていたので、話し合い中も、席を立ってはお茶を淹れたり、飲み物は飲んでいた。
夫は「昼休憩にする」と言って、家を出て行った。
午前中、夫からひたすらに責められ、うんうんと聞いていた私はすっかり疲労しており、食欲なんて勿論なかった。
夫が外出したので、義母に電話した。
義母は、今日話し合いが行われることを知っていたので、とても心配していた。
なんと、義母は何かあったらすぐに出動できるようにと、自宅そばのカフェで待機してくれていた。
驚いたのと同時に、嬉しくて涙が出てきた。
話し合いといっても、夫は相変わらず「離婚したい、お前は出ていけ」という主張を、様々な言い方で言ってくるだけだったので、本当に怖かったし辛かったのだ。
自宅そばに待機してくれている義母の存在の温かさに、涙が溢れてくる。
どんな話だったのか義母と電話をしていると、すぐに夫が帰宅してきた。
夫が出て行ってから45分しか経っていない。
急いで電話は切った。しかし、長時間責められるばかりの午前中の疲労がまだ残っていて、またすぐにこの話し合いが再開されることは避けたかった。
「私はまだお昼食べてないから、ちょっと外で食べてくる」と言って玄関に向かった。
すると夫は、
「いや、俺が帰ってきたから、今から話し合いの続きするから。」と言った。
そして、テーブルにつき、一方的に話し合いを再開したのだ。
仕方なく、私もテーブルにつく。
夫はため息をつき、「全然、話し合いにならないね。」と言った。
そして、条件を突き付けられた。
①とにかくまず、ママ（私）が、この家から出て行くこと。
②パパ（夫）が出て行く場合は、必ず「離婚」します。
③3か月毎に話し合いを行い、その間にパパ（夫）が少しでも気に入らないことがあったら、即離婚とします。
という条件で、とりあえず離婚はしないでやる、と言うのだ。
何それ。。。。。
「とりあえず離婚はしないでやる」ということが、自分は折れて、私に譲っているとでも言うのだろうか。「俺は折れてやるからさ」みたいな言い方であることが無性に鼻につく。
私からしたら、夫の「離婚したい、私は出ていけ、息子は俺が育てる」という滅茶苦茶な主張は何も変わっておらず、ただ若干言い方を変えただけにしか思えない。
そして、更に条件が追加された。
④ママ（私）は息子への教育に口出ししない。
⑤ママ（私）は正社員でフルタイムで働くこと。
え、、、何それ？奴隷？
当然、私は断った。「それは無理。」
しかし、夫はその後も同様な主張を、言い方を変えてはもっともらしく主張し続けた。
それは長時間続き、夜になった。
息子を迎えに行く時間が近づいてきて、夫は焦ってきたのかもしれない。
早く結論を出したい、私に「うん」と言わせたい、という夫の思いが見え隠れする。
私は「そんな条件はのめないし、私は愛する息子を置いて出て行かないし、息子の為にも離婚は回避して、互いに心地よく暮らしていける方法を考えたい」という主張を断固として変えなかった。
夫は座っていられなくなったのか、立ち上がって、座っている私の真横にべったりと立った。
私の腕と夫の腹が当たっているくらい、べったりとくっついた状態で、夫は私を見下ろし、罵倒した。
「出てけよ！！」
「誰もお前を必要としてねーんだよ！！」
「まじで、出てってくれる？」
「生きてて、恥ずかしくない？ほんと、あんたのこと見てると可哀想になってくるわ」
「仕事しろよ！！国家試験どーせ落ちてるんだから、コンビニの店員だって何だっていいだろうが！必死に働けよ！！！！」
等々の暴言を言い続けた。
私は、圧迫感の恐怖と、私への罵倒を言い続けられる悲しさに、ひたすらに耐えた。
そして、そのままタイムリミット。
息子を預けていた友人家族の家に、夫は息子を迎えに行った。
話し合いは12時間強。
私は水分は取れていたものの、一日何も食べず、精神的にも肉体的にもボロボロな状態で、放心状態だった。
息子が帰宅したので、何とか精神を保って、一日を終えた。
その日も一睡も出来なかった。
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