執着心

20XX年2月14日

バレンタインデーなので、息子と一緒にチョコレートを作っていた。

私と息子が楽しそうに作っている様子が気に食わないのか、夫は周りでずっとウロウロしており、時折、息子に「公園に行こうよ」と誘ってくる。

息子は「え?今作ってるし。。」と気乗りしていない。

しかし何度も誘う夫。

そのうち、携帯を見ながら、

夫「公園に、M(息子)の友達がいるみたいよ、行こうよ!」

息子の友達の親とでもやり取りしていたのだろうか。

息子が折れて、「わかった、作り終わったら行く。

チョコレート、みんなに持っていきたいし。」と答えた。

その後も、作っている最中に何度も「早くいこう」「早く」と言ってくるので落ち着かない。

いい加減にイライラしてきた私は夫に言った。

先に行けば?作り終わったら行くって言ってるんだから。」

しかし、周りでウロウロするだけで、ちっとも出て行かない。

息子も「先、行ってよ」と言うと、ようやく夫はしぶしぶ一人で出て行った。

息子とその後も仲良くチョコレートを作り、完成したチョコレートを持たせて、息子を送り出した。

すると一時間くらいで、すぐ息子は戻ってきた。

「友達なんて、誰もいなかった

つまんなかった、パパの友達だけだったよ。

嘘つかれた。」

夫は一人で行けばよかったのに。

私と息子が二人で楽しく過ごすことが気に食わないのだろうか。

息子が傍にいないと落ち着かないのか。息子に対する異常なほどの執着心を感じる。

謎の行動だ。

 

翌日の早朝。

夫は息子を叩き起こし、勉強を教えている。

バカ!

何にもわかってないねー

不必要なネガティブワードが並び、息子の表情はどんどん暗くなる。

途中、夫が席を離れた。すると息子が私を呼び、わからない箇所を聞いてきた。

私が教えていると、夫がそれに気づき、すかさず息子に声をかける。

「M(息子)!こっち来て。」

息子を自分のいる場所に呼び寄せ、夫の膝の上に座らせて、勉強を教え始めた。

息子は無表情

私から見ても異様な光景である。

学校に行く時間になったので、私が「学校行く時間だよ!」と声をかけた。

すると息子は私のところに寄ってきて、

「こんなの毎日続けられない。

受験したくない。

学校行きたくない。」

と言った。息子の表情から、精神的に不安定になっているように感じたので、傍に座って抱きしめた。

すると、夫が寄ってきて、

「学校行け。

そんなんで辞めちゃうの?

とりあえず着替えろ」

と矢継ぎ早に言う。

それが正論であっても、心が折れている人に、ただひたすらに「やれ」「行け」を繰り返しても、心が切り替えられるわけがない。

大人だって無理だ。

むしろ、こういう態度に出られて、「うん!学校行くね!」と切り替えられる人がこの世の中にいるのなら、お目にかかりたいくらいである。

私は夫に「あとは私が話すから、もう出かけて。」と頼んだ。

夫は、「ママは信用してない。

学校を休ませたりするし。

ママのネガティブな世界に息子を引き込むな。」

と言ってきた。

どっちがネガティブじゃ、あほが。

言いたいことは沢山あるが、優先順位は息子と話すことである。

私は何度も、夫に「息子と話すから出て行って」と繰り返し懇願した。

ようやく夫が出て行くと、息子とゆっくり話をした。

息子は落ち着いてから、学校に行った。

私が息子と二人で生活した方が、全てにとって良い気がしてきている。

 

 

 

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