離婚調停の通知

20XX年4月1日

朝、離婚調停の通知が届いた。

その日の夜、息子が夫の前で私に、「ぼくは、何があってもママと暮らすからね。」と言った。

突然で驚き、「どうしたの?急に。」と聞くと、息子は、

「なんか、、、そう思ったから。」とだけ答えた。

私が仕事に出ている間に、夫が息子に「離婚するから二人で暮らそう」とでも言ったのだろうか。。

それとも、よっぽど息子の心を傷つけるようなことを夫が言ったのではないだろうか。

小学4年生の子供が突然そんなことを言い出すなんて、そうそうない。

不安な気持ちが止まらない

何があって、息子がそれを口に出そうと思ったのか、知りたいけども、息子は絶対に話してくれない。

これまでも、それとなく息子に心の内を聞いてきたが、感情を口に出すようなことはなかった

それがなぜだか、なんとなくわかる。

夫は、相手が泣くと更に怒るのだ。

私との話し合いの際にも、私が泣くと更に攻撃してきた。

私が涙ぐめば、更に言い方はきつくなり、「泣いて、相手をコントロールしようとしている」と非難してきた。

息子が泣いてしまう時も、いつでも更に怒り「出ていけ!」等と追い詰めるのだ。

息子はこの数か月で、以前より泣かなくなった。

それは決して、心が強くなったからではないと思う。

心を閉じ、感情を殺しているように見える。

泣かないように、感情を殺し、その場が過ぎるのを待つ。

それが、彼自身が見つけた、この状況を乗り越える術なのだと思う。

だから、彼から悲しい心の内を話してもらうことがどんどん難しくなってきている。

もし、数日間、いや、一日でもずっと一緒にいて、ゆっくり話したり、おいしいものを食べたり、リラックスして楽しい時間を過ごすことが出来たなら。

そうしたら、もしかして、息子は心の内を話してくれるかもしれない。

 

でも、その時間を作らせてもらうことがとても難しい。

 

息子がお風呂に入りに行ったので、夫から離れた。

息子と話すチャンス!!

あまりしつこく聞くと、息子も嫌になってしまうと思うので、もう一度だけ聞いてみようと声をかけた。

「どうして、さっき、あんなこと言ったの?」

息子は少しずつ、ゆっくりと、答えてくれた。

「別に。。。そう思ったから。

。。。。。。。。。。

。。。。。。。。。。

・・・出来れば、家族3人で仲良く暮らしたい

 

でも、もし離れるなら、ママと暮らす。

 

でも、、、引っ越ししたり、学校変わるのはやだ。。」

 

「そっか。。。

ありがとう、答えてくれて。」

 

息子の希望は、やっぱり家族で暮らすことだ。

当たり前だ。数日後に小学5年生になる、まだ子供なのだ。

心がぎゅっと苦しくなる。

悲しい思いをさせている息子に申し訳ない気持ちが溢れこぼれる。

離婚一択しかない夫と、どうしたら向き合って話し合いが出来るのだろう。

どうしたら、夫に「一番大切なのは息子だ」ということを理解してもらえるのだろう。

一番大切な息子が望む家族でいるために、どうしたらいいのか、一緒に考えて、互いに努力する道を選んでくれないだろうか。

 

今朝届いた離婚調停の通知には、はっきりと書いてある、離婚を目的にした調停だと。

離婚したい理由は、

・私の夫に対する暴言

・私が毎日昼間から深酒し、子育てをしない。

・私が仕事をする気がなく、家事も何もしない。

・・・嘘ばっかりだ。。

嫌な予感しかない。。

赤紙だ。。。

戦いは長くなるな。。

 

 

 

 

 

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