試し

20XX年1月27日

毎日のように、メールや口頭で、夫から「出て行ってほしい」「距離をおきたい」などと言われ続けていた。

しかし絶対に、私は出て行かなかった。

理由は三つ

①夫の息子への態度と言葉に問題を感じていた。夫に注意しても変わらない状況ではあるが、いないよりは傍で見ている人がいる方が抑止力になるだろう。

②単純に、なんで私が出て行かなきゃいけないの?と思うからだ。

ここは私の家でもあるのだ。一緒にいたくない、距離を取りたい、と思う人が出て行くものなのでは?

③勉強が手につかない状況ではあるものの、二月に国家試験を控えているのだ。仕事をしておらず収入がないのに、どこか部屋を借りるのに家賃はどうしたらいいというのだ。

 

するととうとう、夫が自宅近くにアパートを借りて別居すると言い出した。

私からしてみたら、そんなに距離を置きたいなら、さっさと出て行けばよかろうと思っていたので、やっとかという感じである。

私が懸念している夫の息子への暴言もなくなるので、万々歳である。

しかし、それを聞いて喜んだら、夫がやっぱり出て行かない!とか言い出しかねない。

私は第一声に注意した。

「そっか、、、、色々考えた末の決断なんだろうし。

私が止めても無駄だと思うからさ、、、

うん、わかった。いつ引っ越すか決まったら教えてね」

と言った。

しかし!

夫は、「じゃあさ、ママが息子に勉強教えてあげないといけなくなるけど。

できるの?」

と言い出した。

私は、「うん、大丈夫と思う。

でも、これまでパパが勉強を見てきた内容を、引継ぎしてくれないかな?」

すると、急に夫は怒り出した。

「ほら!やっぱり、やる気ないじゃん!!!

情報共有しろ!じゃなくて、自分で動けよ!!!」

と言い出したのだ。

え、、、意味わからない。。

夫は塾を決めるところから、日々のスケジュールも全て勝手に決めて管理していて、私に共有してくれていないのだ。

急にバトンタッチされても、これまでの動きを全く知らずに、良い動きが出来ると思う??

仕事だって、担当変わるときは引継ぎするよね。。?

なんか、、、この人と話すの、もうやだ。。。

一気に疲労感が押し寄せる。

結局、夫はその会話から、私は息子の勉強を教えることが出来ないと判断し、だから自分は出て行かない、出て行くならお前(私)だ、という結論に至った。

ちーん。。。。

夫は試していたのかもしれない。

自分が出て行くと言えば、私が泣きついて止めるとか、もしくは息子の勉強を私が教えられないから、やっぱり私が出て行くわーみたいなことを言い出すだろう、と賭けていたのかもしれない。

私の反応が予想外だったことから、無茶苦茶な結論に持っていくしかなかったのかな。。と推測する。

茶番を見せられたな。

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