20XX年2月16日
私は夫に向けて手紙を書いた。
便箋で5枚にもわたる長手紙である。
夫が離婚したいと思った直接の原因となる出来事↓から、
それ以上前の出来事まで、夫から出てくる言葉から過去を思い出して、それらについて全て謝罪した。
そして、もう一度やり直して、家族3人で生活していきたいこと、また信頼を取り戻すチャンスがほしいことを綴った。
正直に言えば、ここ最近の夫の態度や言動を見てきて、この人と今後一生、一緒にうまくやっていけるのか、という不安がなかったわけではない。
しかしそれ以上に、息子のことが心配だったのだ。
小学4年生の子どもにとって、親の離婚は余りにも重い。
しかも中学受験をするのに、こんな環境で乗り越えられるのか。
私達夫婦は、一旦でも問題解決して、息子の受験を乗り越えた方がいいのではないか。
互いに努力し生活してみて、それでも互いにダメだと思ったら、数年後に離婚はするのかもしれない。
しかし、息子もその時には、受験を乗り越え、年齢も精神的にも今より成長していて、「離婚」を受け入れやすいのではないか。
何より、私達夫婦はまだ何も話していない。解決に向けて。
夫がひたすらに離婚だ離婚だと繰り返すのを、私や義父母が宥め、それに対して夫が怒る、ということを繰り返しているだけなのだ。
むしろ、夫は本当に離婚したいのであれば、私が離婚してもいいと思える条件を提示するものではないか?
離婚だ離婚だ!
俺を傷つけたのはお前だから、お前が全て悪い!
だから出てけ!息子も俺が育てる!
というのは、、、誰にとっても受け入れがたいですよね?
自分は何も失わず、私だけを人生から排除しようとしている、としか思えないのだ。
何にもリスクを取らない人が、全てを受け取ろうとしている。
搾取。
もしかしたら、違う見方もあるのかもしれない。
でも私にはそうとしか思えなかったのだ
ちらほらとGoogl●フォトに出てくる夫とシングルマザーのメールのやり取りを見ても。
ただ、夫は女性と自由に連絡を取り合い、癒され、私には家計費も渡さず、出てけ出てけと罵り、どうしたら家族一緒にいられるかを一緒に考えたりもしない。
それでも、私は手紙を書いた。
全ては私が悪かった、として。
それが息子を守ることになるし、皆にとっていいと思ったからだ。
でもそれは違ったのかもしれない。
夫からまたメールが届いた。
「国家試験、20日だよね?
23日が休みだから、息子を誰かに預けて、話し合いしよう」
そうだった、国家試験を控えていたのだった。
昨年末に夫に突然、離婚したいと言われてから、もう勉強なんて出来ていないけど。
受験申請はしているから、一応受けておこう。
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